20141000C型肝炎治療ガイドライン第3.1版 日本肝臓学会
日本肝臓学会は10月23日に、C型肝炎治療ガイドライン第3.1版を発表されました。昨年末のシメプレビル + ペグインターフェロン + リバビリンの三剤併用療法に対応し第3版への改訂に続き、インターフェロンフリー治療である、ダクラタスビル・アスナプレビルが使用できるようになったこと等に対応し、ガイドラインを3.1と改訂されたものです。
この2つの治療は共に、使用及び対象症例の選択、治療には高度の専門性が必要なものです。第3版と第3.1版としての改訂の主な内容は、学会は次のように説明されています。
2014年9月 第3版
●「C型肝炎の治療目標」を新たに記載
●「C型肝炎に対する抗ウイルス療法の歴史」の項を追加
●「SVRが得られた後のフォローアップの必要性」を「概要」へ移動
●ダクラタスビル・アスナプレビル併用療法臨床試験の結果を追加
●これに伴い「概要」、1型高ウイルス症例に対しての推奨・治療フローチャートを変更
●「肝硬変に対する治療戦略」の項を新たに追加、推奨を変更
●C型代償性肝硬変(1型高ウイルス)に対する治療フローチャートを作成
●ガイドライン作成委員のCOI情報を記載
●「資料4」としてHCV薬剤耐性変異測定検査依頼先を記載
2014年10月 第3.1版
●ゲノタイプ2型再治療例に対するテラプレビルの適応追加を記載