日別アーカイブ: 2024年4月2日

会報NO.104 -その1-

均てん化って聞いたことありますか

わたしが知ったのも数年前でした。友達に聞いてもそんな言葉知らないと返ってきます。私たちウイルス性肝炎患者は「均てん化」を目指しているのです。では「均てん化」の意味ですが漢字では「均霑化」 一生物がひとしく雨露の恵みにうるおうように。。。

とてもすごい言葉だと思われませんか。

 2007年に出来たがん対策基本法にがん医療水準の均てん化が唱われています。「全国どこでもがんの標準的な専門医療をうけられるよう、医療技術等の格差の是正を図ること」。そして2010年に出来た肝炎対策基本法にも均てん化という言葉が入っています。そして今ここで盛んに肝炎対策で使われるようになったのはどこに住んでいても、同じ水準の治療が受けられ、医療費助成も受けられると基本法に書かれているのに、全国の都道府県の肝炎対策、例えば肝炎検査を受けた数、専門医の数、医療費助成を受けている数などグラフにしてみるとあまりのも格差が大きすぎるのでないか。低いところは均てん化を目指して足並みをそろえてくださいということです。

 先に京都府との懇談会の中の回答の中にも北部の医療対策に均てん化を図ると書いています。京都府も北部の医療格差を認めているのです。ふだんの生活には使いませんがどこに住んでいても同じ専門的な治療が受けられる。これこそ医療の均てん化なのです。このようにいろんな数字を都道府県で並べるとわが京都府は平均よりずっと下にいることが分かってきたのです。懇談会でも肝炎対策もいろいろありますが遅れているところは均てん化を図ってくださいと要求してきました。