京都肝炎友の会は、3月22日午後、京都府健康福祉部総務課を訪問し、「肝炎対策」を含む新しい「京都府保健医療計画」の「最終案」を入手しました。また、昨年末に実施された「パブリックコメント」のまとめも「最終案」と共に入手しました。
総務課の担当者さんの説明では、本日3月26日まで開催の京都府議会に示したものより、若干古いが、「肝炎対策」部については、同一内容だということです。
府議会での意見も受け、今年度中(3月31日)までに、京都府知事山田啓二氏が策定することになります。
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「パブリックコメントのとりまとめ」を見ると、「がん」の項に「肝炎」「肝炎ウイルス検査」の重要性が書き込まれたことが示されています。しかし、「肝炎対策」の項では、「地域で」「必要に応じて見直しを行いながら」という文言を挿入しただけです。(※)
パブリックコメントで提出された意見が、間違った意見だからこの様な結果になったのかと、「パブリックコメントのとりまとめ」を見るのですが、「京都府の考え方」の項に、意見に対する府の考え方は、ほとんど書かれていません。
他の部分でも、「最終案」の追加・修正はほとんど行われていませんが、意見に対する「京都府の考え方」は、的確なものかどうかは不明ですが、「肝炎対策」部とはけた違いに記入されています。
「肝炎対策」部の扱いは、他の部とは明らかに異なっているのではないでしょうか。
府民の意見を無視するような扱いを是正しないまま、今後5年間の肝炎対策を含む府民の保健医療の推進方向が定められては困ります。そこで、健康福祉部総務課に、京都府の「肝炎対策ワーキンググループの審議記録」とワーキンググループの委員になった「山副スヘノ世話人代表の第二回WGでの文書発言」、「京都肝炎友の会と舞鶴ウイルス性肝炎を考える会のパブリックコメントへの意見」を手渡し、京都府知事さんの策定までに、パブコメやワーキンググループでの審議内容をしっかりと反映するよう補強してほしいと口頭で申し入れました。
その際、健康福祉部総務課の担当者は、「肝炎対策部の扱いは、健康対策課が処理するので、口頭での申し入れ内容は文書で同課に伝える」と対応されました。
そこで、京都肝炎友の会は、当初予定にはありませんでしたが、別件で世話人は京都府健康福祉部健康対策課も訪問し、同趣旨の申し入れを口頭で行いました。
※ 「京都府立医科大学付属病院に肝疾患相談センター(仮称)を設置するなど、」との文言も、府の判断で挿入されています。これは、以前から府としては決めていたが、公にできなかった物を公にしたと思われます。